realinternetman.comのこれまでを振り返る
2016年初夏のある日、俺は酔っぱらっていた。そして、思った。
またリアルなブログをヤりてえ、と。
あと、稼ぎてえ、とも考えた。
2016
動機
そもそもこのブログを作ったのは2016年、大学6年目の夏のことだった。
当時の僕はといえば、大学を卒業できる見込みも働く気力もやりたいことも金もなく、人生にすさまじい閉塞感が漂う状態だった。そこで、「何もしたくないしアフィリエイトとかやって一発当ててえ」という最底辺の発想に思い至った。
元々、高校生の頃に昔のテキストサイトに影響されたような下らないブログを書いていたので、またブログをやりたいという気持ちもあって、新しく作ることを決めた。
小学生時代、Yahooジオシティーズで地道にhtmlをポチポチと入力し「このページは工事中です」などと至る所に書かれたホームページを量産していた頃からWebの知識が何一つとして改まっていなかった僕は、何となく調べた結果WordPressなら自分にも使えそうだと思い、レンタルサーバーを借りて勢いでブログを公開した。
公開後
結果として、このブログが更新されることはほとんどなかった。
最大の原因は先述の通り、そもそもの動機が不純だった上に、調べれば調べるほどアフィリエイトやらWebマーケティングやらの界隈が気持ち悪く滑稽なものに思えてきて、やる気がなくなったことだと思う。
特に当時は、Wikipediaの継ぎ接ぎだらけのキュレーションメディアとか、3行で終わるはずの内容を100倍薄めて引き伸ばしたようなトレンドブログとか、インターネットの癌みたいなサイトが隆盛し始めた時期だった事もあって、最終的に当初のモチベーションは完全に失われてしまった。「いかがでしたか?」じゃねえんだよ、死ぬまでROMってろ。
2017-2018
反面、ブログを立ち上げてからWebの技術的な面に対する興味は増してきて、大学で関連する授業を取ったり、Web開発会社のインターン(笑)に行くなどするようになり、徐々に知識が身についてきた。
(結果的に大学に行く気力が出てきて、8年目でなんとか卒業できたし、エンジニアの職にも就けた)
そこで、WordPressのサーバーをレンタルサーバーからVPSに移行し、Apacheの設定をしたり手動でSSL証明書を発行したり、ときどき開発の練習台としてブログを使うようになった。
2019
作り直し
しかし、相変わらずブログを更新する気力は出なかった。
WordPressは触ってて全く面白くなかったし、管理するのもだるかった。デフォルトの殺風景なテーマにも愛着が湧かなかったが、かといって今更自分で作ってみる気には到底なれなかった。
更新しないのにサーバー代だけは毎月しっかりと引き落とされていき、通知のメールが届くたびにげんなりした。
それならいっそ、ドメイン料以外は一切維持費の掛からないようにして、ついでに自分のやる気が出るような構成で、一からブログを作り直そうと思い立った。
エンジニアとして、仕事以外にも何かしらの成果物を残してみたかったし、ついでに知らない技術にも触れてみたいと思った。あと、一発当ててえ、とも考えた。
公開
それから、5月後半から6月にかけての2-3週間ほどと、10月前半から11月1日にかけての3週間ほどを使い、新しいブログを作り直して、公開した。
途中で間が空いたのは、もちろん飽きたからだ。
個人開発はモチベーションの継続がつらかった。実際、今までにも何度か別のサイトを作ろうとしたことがあったのだが、ことごとく挫折して放置していたので、ひとまず何かを作り終えることができたのは、自分にとって収穫だった。
無事に公開できたことで気が抜け、今はさっそくやる気がなくなってきたところだ。